「デザイン系の仕事に就きたいけど、まず何から学べばいいの?」
そんな風に悩むDTP初心者の方へ、まずお伝えしたいのは──DTPには“3つの柱”があるということです。
それが、
- Photoshop(フォトショップ)
- Illustrator(イラストレーター)
- InDesign(インデザイン)
この3つのソフトは、DTP(印刷物デザイン)の現場で“基本セット”として扱われており、どれも重要な役割を持っています。
とはいえ、「全部一気に覚えるのは無理…」という方も多いはず。
そこで今回は、
- それぞれのソフトの得意分野と役割の違い
- 学ぶ順番とポイント
- 初心者向けのおすすめ書籍
を、デザイン未経験の方でも分かる言葉で丁寧に解説します。
DTPをゼロから学び、デザインの現場で通用するスキルを身につけたいあなたのための、最初の1歩となるガイドです。
もくじ
Photoshop(フォトショップ)とは?
▶ どんなソフト?
Photoshopは、写真や画像の加工・補正・合成に特化した画像編集ソフトです。
元々は写真家や印刷業界向けに開発されたツールですが、今ではWebデザインやSNS運用、YouTubeのサムネイル制作など、多岐にわたる用途で使われています。
▶ DTPでの役割
印刷物では、画像を「そのまま使う」のではなく、明るさ・色味・不要な背景の削除など、“印刷に適した見た目”に整えることが必須です。これを担うのがPhotoshop。
例えば:
- 商品カタログの画像補正
- チラシの背景合成
- ポスター用写真のトリミング
など、仕上がりの印象を大きく左右する作業に欠かせません。
▶ 初心者向けおすすめ書籍
1位:独学Photoshop 楽しく基本が身につくガイドブック
2位:Photoshop しっかり入門 増補改訂 第3版 [Mac & Windows対応]
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▶ こんな人におすすめ
- 写真や画像をいじるのが好き
- 加工・合成に興味がある
- SNSやYouTubeのサムネ作成にも応用したい
Illustrator(イラストレーター)とは?
▶ どんなソフト?
Illustratorは、**図形や文字を組み合わせてレイアウトを作る「描画ツール」**です。
「ベクター形式」という拡大しても画像が劣化しない方式で、ロゴやアイコン、チラシなどを作るのに最適です。
▶ DTPでの役割
Illustratorは、「1ページ完結」の印刷物に強いです。
たとえば:
- ロゴやイラストの作成
- チラシや名刺、DMのデザイン
- 表やアイコンなどの装飾
レイアウトの自由度が高く、「自分でゼロからデザインを作りたい」という方にはピッタリのソフトです。
▶ 初心者向けおすすめ書籍
『Illustrator しっかり入門 増補改訂(2025年版)』
この本の特徴は
- 初心者がつまずきやすいポイントを丁寧にカバー
- 最新バージョンに対応
- 実際のチラシ制作を通じて学べる
▶ こんな人におすすめ
- ロゴや名刺、チラシを自分で作ってみたい
- 図形やアイコンを使って「見せるデザイン」をしたい
- 自由にレイアウトしたい派
InDesign(インデザイン)とは?
▶ どんなソフト?
InDesignは、ページ物(複数ページのレイアウト)を効率的にデザインするための組版ソフトです。
雑誌やカタログ、本など、ページ数の多い印刷物を扱う場合にはInDesignが不可欠になります。
▶ DTPでの役割
InDesignの強みは、以下のような機能:
- ページ番号の自動付与
- 目次・索引の自動生成
- テキストの流し込みや連結
これにより、大量の情報を美しく・整然とまとめることができます。
たとえば:
- 商品カタログ(50ページ)
- 自社パンフレット(12ページ)
- 説明書やマニュアル
といった制作に最適。
▶ 初心者向けおすすめ書籍
『世界一わかりやすい InDesign操作とデザインの教科書』
この本の特徴は
- スクリーンショット付きの丁寧な解説
- 15の実践レッスンで手を動かしながら習得
- 演習問題つきで現場力が身につく
▶ こんな人におすすめ
- 雑誌・冊子・パンフレット制作をしてみたい
- 本づくりや出版に関心がある
- レイアウト作業が好き
どのソフトから始めるべき?
結論から言うと、Photoshopからのスタートがおすすめです。
理由は:
- 「変化が目に見える」ので、楽しく学べる
- 他のソフトにも応用できる画像処理の基礎が身につく
- デザイン業界のあらゆる現場でPhotoshopは使われている
その後、作りたいものや進みたい道に合わせて、IllustratorまたはInDesignを学ぶとスムーズです。
あなたの目的 | 最適なソフト |
---|---|
写真を編集したい | Photoshop |
ロゴやチラシを作りたい | Illustrator |
本やカタログを作りたい | InDesign |
まとめ
DTPを学ぶうえで大切なのは、“自分が何を作りたいか”を明確にすること。
Photoshop・Illustrator・InDesign、それぞれに役割と強みがあり、どれもデザイン業界で必要とされるスキルです。
まずはPhotoshopで「画像編集の土台」を身につけて、そこから段階的にステップアップしていくのが、着実な学習ルートになります。
この記事をきっかけに、あなたのDTPデザインの第一歩が前向きに踏み出せますように。
次回以降は、それぞれのソフトの「基本操作」「学び方」「よくあるつまずきポイント」などをさらに掘り下げていきますので、ぜひこのページ(サイト)をブックマークしておいてください!