同人誌を作ってみたいと思っても、最初は、どこから手をつけたらいいのか迷ってしまいますよね。印刷の知識がないと難しそうに感じますし、何十冊も刷って失敗したらどうしようと不安になるのも、自然なことです。

だからこそ、初めて本を作るときは、まず1冊だけ試しに印刷してみるのが安心です。全体の進め方から、印刷会社を選ぶときの基準まで、順を追ってお話ししますね。

もくじ

同人誌づくりのおおまかな流れ

本ができるまでの手順は、大きく分けると4段階です。

1. 原稿を作成する
サイズ(A5やB5など)やページ数を決め、本文の文字やイラストを配置します。表紙をカラーにするか、本文をモノクロにするかといった仕様も、ここで決めておきます。

2. 印刷用のPDFデータに書き出す
印刷会社が指定する規格に合わせて、PDFを作成します。会社によっては、WordやPowerPointから書き出したPDFでも受け付けています。

3. 印刷会社へ注文して、データを入稿する
印刷会社のウェブサイトから、用紙や部数を指定して、作成したPDFデータを送信します。

4. 刷り上がった本を確認する
手元に届いたら、インクの出具合や紙の質感、製本に問題がないかを、じっくり確かめます。

まず1冊だけ刷ってみるべき理由

いきなり何十部もまとめて発注するのは、少し待ったほうが安全です。

刷り上がった本を開いた瞬間に、誤字を見つけてしまったり、絵の端が裁断で切れていたりすると、やり直しがきかないぶん、本当に落ち込みます。紙の厚みや手触りも、画面で見るサンプル写真と、実物とでは、印象が違うものです。

1冊だけなら、万が一ミスがあっても、出費や落ち込みは最小限で済みます。手にとって気になった部分を手直しして、納得してから必要な部数を刷れば、間違いありません。

なお、1冊から発注できるかどうかや、注文できる最小の部数は、会社によって異なります。事前に仕様を確認しておきましょう。

初めての1冊に中綴じをおすすめする理由

同人誌の製本方法として定番なのが、本の背を針金で留める中綴じです。

開いたときにページがフラットになるので、ノド(本の中心部分)の近くにある文字や、見開きのイラストが見えやすくなります。漫画やイラスト集、薄めの小説なら、読みやすく仕上がります。

ひとつ気をつけたいのは、紙を2つ折りにして重ねる構造上、全体のページ数が、必ず4の倍数になる点です。8ページ、12ページ、16ページといった区切りで、原稿を設計する必要があります。

用紙も、光沢があって写真や絵が映えるコート紙、文字が読みやすい上質紙、落ち着いた風合いのマットコート紙など、好みに合わせて選べる会社が多いです。雰囲気にこだわりたいときは、印刷会社の用紙見本を取り寄せてみるのも手です。

これまで、コンビニのコピー機で印刷して、ホチキスで留めていた方も、中綴じの印刷製本に変えるだけで、きちんとした本に仕上がります。めくりやすく、保管もしやすいので、手にとってくれた相手にも、気持ちよく読んでもらえるはずです。

注文する前に確認しておきたいルール

同人誌は、自分の好きなものを形にできる、楽しい表現の場です。でも、印刷所にお願いする以上、守らなければならない決まりがあります。

特に注意したいのが、漫画やアニメなどの二次創作です。作品ごとのガイドラインで、同人活動が認められている範囲や条件が、細かく定められています。また、成人向け表現の年齢制限の表記、実在する人物や団体への誹謗中傷、企業の公式ロゴや商標の無断使用などは、印刷会社の規定で、入稿を断られることがあります。

基準は、印刷所ごとに違います。原稿を仕上げる前に、各社の入稿規定に、必ず目を通しておきましょう。

印刷会社を選ぶときの4つの見方

同人誌を専門に扱う印刷会社として、たとえば「ペンタロー」のようなサービスがあります。初めての方が印刷所を比較するときは、次の4点を見比べるのが、選びやすい基準になります。

  • 最小部数:1冊から頼めるか、それとも10部や20部からか
  • 対応サイズとページ数:作りたい本の大きさやページ数に対応しているか
  • 納期と料金のバランス:仕上がりの早さによって、料金がどれくらい変わるか
  • 入稿データの規定:手持ちのソフト(Wordなど)で作ったデータに対応しているか

たとえばペンタローなら、4つの見方に当てはめると、こうなります(2026年11月2日時点)。

  • 最小部数:「1冊から」頼める中綴じの商品がある
  • 対応ページ数:中綴じは8〜40ページの冊子
  • 納期:土日祝日は、データチェックと発送がお休み
  • 入稿データ:IllustratorやPhotoshopがなくても、WordやPowerPointで作ったデータで入稿できる(フォントが置き換わることがあるので注意)

試作品は、50冊以上の注文で作ってもらえる決まりです。それより少ない部数なら、まず最小の部数で注文して、仕上

▼まずは1冊、刷ってみたい方はこちら
同人誌印刷ペンタロー

がりを確かめる流れになります。

▼1冊から頼める同人誌の印刷所は、こちら
同人誌印刷ペンタロー

料金や納期、キャンペーンなどは、時期によって変わります。注文前に、必ず公式サイトで最新の案内を確認してください。

なお、冊子の入稿データを作る手順は、こちらの記事でも解説しています。

まとめ

本作りが初めてのときは、気負わず、まず1冊だけ刷ってみることをおすすめします。

画面の中だけで作業していた文字や絵が、1冊の紙の本になって手元に届いたときのうれしさは、何物にも代えがたい経験になります。ページ数やサイズ、入稿の締め切りを確認しながら、ぜひ自分だけの一冊を形にしてみてください。