もくじ
ラクスルで冊子・カタログを作る方法|入稿ミスを防ぐ8つのチェックポイント
「ラクスルで冊子を作りたいけれど、ページ順を間違えそう…」
「WordやPowerPointで作ったデータでも印刷できる?」
「入稿後に不備が見つかって、納期に間に合わなかったらどうしよう」
初めて冊子を注文するときは、わからないことだらけですよね。
先に結論をお伝えすると、ラクスルならページを読む順番に並べたデータを用意すれば、自分で複雑な面付けをする必要はありません。
無料テンプレートも用意されているため、Illustratorだけでなく、WordやPowerPointで作成した冊子データも入稿できます。
ただし、仕上がりサイズや塗り足し、ページ数、フォントなどに不備があると、再入稿になり納期が遅れることがあります。
この記事では、実際にラクスルでB5・16ページの中綴じ冊子を2万部注文した経験をもとに、
中綴じと無線綴じの選び方
ページ順で失敗しないデータの作り方
入稿前に確認したい8つのポイント
スピードチェックとオペレーターチェックの違い
料金と納期を抑える考え方
を順番に解説します。
すでに印刷データが完成している方は、先に料金と出荷日を確認しておくと、その後の予定を立てやすくなります。
\ 部数と納期を選んで料金を確認 /
ラクスルの冊子・カタログ印刷を確認する >
ラクスルなら複雑な面付けをしなくても冊子を注文できる
冊子印刷で初心者が最も不安に感じやすいのが、ページの並べ方です。
家庭用プリンターで冊子を作ろうとすると、表紙の隣に裏表紙を配置するなど、印刷後に正しい順番になるようデータを並べ替えなければなりません。
これを「面付け」と呼びます。
たとえば、冊子を開いたときに1ページ、2ページ、3ページと読めるデータでも、実際に1枚の紙へ印刷するときは、単純な順番では配置されません。
ページ数が増えるほど組み合わせが複雑になるため、慣れていない人が手作業で面付けをすると、
表紙と裏表紙が逆になる
ページの順番が入れ替わる
同じページを2回配置する
必要なページが抜ける
といったミスが起こりやすくなります。
しかしラクスルの冊子印刷では、基本的に読者が読む順番でページデータを用意すれば、印刷用の面付けはラクスル側で行われます。
つまり、P1、P2、P3、P4……と順番に並べたデータを入稿すればよいわけです。
冊子印刷に慣れていない方は、見開きデータよりも1ページずつ作成する「単ページ入稿」を選ぶと、ページの確認がしやすくなります。
私が1000部のカタログ印刷で犯した大失敗
じつは私には、冊子印刷で忘れられない失敗があります。
以前、1000部のカタログを制作したときのことです。
データを確認したつもりで印刷会社へ入稿したのですが、届いたカタログを見て言葉を失いました。
表紙と裏表紙が逆になっていたのです。
1000部すべて刷り直す時間がなかったため、両面カラーコピーで修正し、手作業で対応しました。
当然、余計な印刷代も作業時間もかかります。
それ以上につらかったのは、クライアントからの信用を失い、その後の仕事につながらなかったことでした。
原因は、入稿前の確認不足です。
「冊子の構造はわかっている」
「たぶん、この並びで合っている」
そんな思い込みが、大きな失敗につながりました。
この経験があるからこそ、冊子印刷では価格だけでなく、ページ順を確認しやすいことと、入稿データをチェックできることが重要だと感じています。
ラクスルの冊子印刷が向いている人
ラクスルは、次のような方に向いています。
初めて冊子やカタログを注文する人
WordやPowerPointでデータを作りたい人
自分で面付けをする自信がない人
部数と納期を見比べながら料金を決めたい人
会社案内、商品カタログ、PTA会報などを作りたい人
再注文する可能性がある人
特に便利なのが、注文画面で部数、用紙、ページ数、出荷日を変えながら料金を比較できることです。
同じ仕様でも、出荷日を数日延ばすだけで料金が変わる場合があります。
納品日まで余裕があるなら、最短出荷だけで決めず、複数の日程を比べてみてください。
反対に、紙の質感や色味を細かく相談しながら決めたい方や、特殊な製本・加工を希望する方は、対面で相談できる印刷会社のほうが向いている場合があります。
すべての人にラクスルが最適というわけではありません。
「一般的な仕様の冊子を、わかりやすい手順で、費用を抑えて注文したい」という方に使いやすいサービスです。
最初に決めたい3種類の製本方法
ラクスルで冊子を注文するときは、最初に製本方法を選びます。
ここで迷う方も多いのですが、判断基準はそれほど複雑ではありません。
中綴じ冊子|ページ数の少ない会社案内や会報向け
中綴じとは、印刷した紙を二つ折りにし、中央部分を針金で留める製本方法です。
会社案内、学校案内、商品カタログ、イベントプログラム、PTA会報など、比較的ページ数の少ない冊子に向いています。
中央まで大きく開けるため、写真や図を見開きで掲載したい場合にも便利です。
ただし、1枚の紙に表裏で4ページ分を印刷するため、基本的に総ページ数は4の倍数になります。
10ページ、14ページといった構成では注文できないため、8ページ、12ページ、16ページというように調整します。
今回、私が注文したB5・16ページのカタログも中綴じ冊子です。
無線綴じ冊子|ページ数の多い資料や記念誌向け
無線綴じは、本文を重ねて背の部分を糊で固める製本方法です。
一般的な書籍や厚めのカタログに近い見た目になります。
ページ数が多い商品カタログ、記念誌、マニュアル、論文などには無線綴じが向いています。
一方で、ページ数や用紙によっては本を完全に開きにくいため、文字や写真を綴じ部分ぎりぎりに配置しないよう注意が必要です。
スクラム製本|フリーペーパーや広報誌向け
スクラム製本は、二つ折りにした紙を重ね、針金や糊で留めない製本方法です。
新聞の折り込み冊子やフリーペーパー、地域情報誌などに向いています。
針金を使わないため手軽ですが、ページが外れやすい点は理解しておきましょう。
製本方法に迷ったときの目安
ページ数が少なく、一般的な冊子にしたい:中綴じ
ページ数が多く、本らしい形にしたい:無線綴じ
針金で留めない広報誌を作りたい:スクラム製本
初めての方が16ページ前後の会社案内や商品カタログを作るなら、中綴じから検討すると選びやすいでしょう。
ラクスルで冊子を作る流れ
冊子制作は、次の順番で進めます。
- 製本方法を選ぶ
- 仕上がりサイズを決める
- ページ数を決める
- テンプレートをダウンロードする
- 文章と写真を配置する
- PDFなどの入稿データを作る
- 商品を注文する
- データを入稿して最終確認する
ポイントは、デザインを作り始める前に、サイズとページ数を決めることです。
途中でA5からA4へ変更したり、16ページから12ページへ減らしたりすると、レイアウトを大幅に作り直すことになります。
先に商品ページで希望する仕様を選び、料金と納期を確認してから制作を始めると、後戻りを防げます。
\ まずは希望する仕様の料金を確認 /
ラクスルで冊子のサイズ・部数・納期を選ぶ >
入稿ミスを防ぐ8つのチェックポイント
デザインが完成しても、すぐに注文してはいけません。
次の8項目を確認してから入稿しましょう。
1.ページ数が条件に合っているか
中綴じ冊子は、基本的にページ数を4の倍数にします。
表紙と裏表紙もページ数に含まれるため、数え方に注意してください。
たとえば16ページ冊子なら、
表紙:1ページ
表紙の裏:2ページ
本文:3~14ページ
裏表紙の裏:15ページ
裏表紙:16ページ
という考え方になります。
内容が足りない場合は、無理に文章を増やすのではなく、メモ欄や写真ページ、問い合わせ先などを加えて調整できます。
2.単ページで読む順番に並んでいるか
冊子データに慣れていない方は、1ページずつ作成する方法がおすすめです。
ファイル名も次のように統一します。
P01
P02
P03
P04
1、2、3ではなく、01、02、03と桁数をそろえておくと、10ページ以上になっても順番が崩れにくくなります。
複数ページを1つのPDFにまとめる場合も、表紙から裏表紙まで読者が読む順番で並べます。
3.文字やロゴが仕上がり線に近すぎないか
断裁にはわずかなズレが生じる可能性があります。
文字、ロゴ、QRコードなど、切れてはいけない要素を仕上がり線ぎりぎりに置くのは避けましょう。
特にページ番号は下端へ寄せすぎると、切れたり読みづらくなったりします。
テンプレートに安全範囲が示されている場合は、その内側に重要な情報を収めます。
4.背景や写真に塗り足しがあるか
ページの端まで背景色や写真を印刷する場合は、仕上がりサイズより外側までデザインを伸ばす「塗り足し」が必要です。
塗り足しがないと、断裁のわずかなズレによって紙の白い部分が見えることがあります。
背景だけでなく、端まで配置した写真や図形も忘れずに伸ばしてください。
5.画像の解像度が不足していないか
スマートフォンの画面ではきれいに見える写真でも、印刷すると粗く見えることがあります。
小さな画像を大きく引き伸ばしていないか、元画像の解像度が不足していないかを確認しましょう。
商品の写真や店舗の外観など、冊子の印象を左右する画像は、特に注意が必要です。
6.フォントと画像リンクに問題がないか
Illustratorで入稿する場合は、フォントのアウトライン化を確認します。
アウトライン化されていないフォントは、印刷環境に同じ書体がないと別の文字へ置き換わる可能性があります。
配置画像をリンクで管理している場合は、リンク切れにも注意してください。
心配な方は、最終データをPDFにして入稿すると確認しやすくなります。
7.QRコードを実際に読み取れるか
冊子にQRコードを載せる場合は、パソコン画面で確認するだけでは不十分です。
一度、原寸サイズで紙に印刷し、スマートフォンで読み取ってください。
URLが正しいか、別のページへ飛ばないか、コードの周囲に十分な余白があるかも確認します。
何千部も印刷してからリンク間違いに気づいても、簡単には修正できません。
8.小さな紙見本でページを確認したか
データ上で何度見ても、ページの抜けや重複を見落とすことがあります。
そこでおすすめしたいのが、A4用紙などで作る簡単なページ見本です。
縮小印刷したページを順番に並べ、実際の冊子のようにめくってみます。
確認するのは次の項目です。
表紙と裏表紙の向き
目次と本文のページ番号
見開き写真の位置
白紙ページの有無
同じページの重複
ページの抜け
手間は少しかかりますが、印刷後の大きな失敗を防げます。
スピードチェックとオペレーターチェックはどちらを選ぶ?
ラクスルでは、商品を注文したあとに印刷データを入稿します。
主な入稿方法は「スピードチェック入稿」と「オペレーターチェック入稿」です。
納期を優先するならスピードチェック入稿
スピードチェック入稿は、システムがデータを自動確認する方法です。
公式案内では、データチェックは数分から10分程度が目安とされています。
アップロード後に仕上がりイメージを確認し、自分でデータを確定できるため、急いで注文を進めたいときに便利です。
ただし、文章の誤字、電話番号の間違い、写真の選択ミスなど、デザイン内容までは判断してくれません。
最終的な責任は自分にあると考えて確認しましょう。
初めての入稿ならオペレーターチェック
オペレーターチェック入稿は、担当者が印刷データを確認する方法です。
データに問題がある場合は連絡が入るため、
初めて冊子を入稿する
Illustratorの設定に自信がない
大量部数を注文する
再印刷できない重要な冊子を作る
という方に向いています。
ただし、確認に時間が必要です。
また、オペレーターチェックは、誤字脱字やページ内容の正しさを校正するサービスではありません。
電話番号、開催日、価格、URL、目次などは、自分で確認する必要があります。
「急ぎ=スピードチェック」とは限らない
納期だけを考えるとスピードチェックが便利ですが、データに不安がある状態で確定すると、印刷後にミスが見つかる可能性があります。
判断基準は次のとおりです。
データ作成に慣れていて納期優先:スピードチェック
初めての入稿で失敗を避けたい:オペレーターチェック
大量注文でやり直しが難しい:オペレーターチェック
内容とデータを自分で確認できる:スピードチェック
私は大量部数を急ぎで注文したとき、オペレーターチェックと優先対応のオプションを利用しました。
料金や対応時間は変更される可能性があるため、注文時の案内を確認してください。
実際にB5・16ページの冊子を2万部注文した結果
私が注文したのは、次のような冊子です。
サイズ:B5
製本:中綴じ
ページ数:16ページ
印刷:表紙・本文とも両面カラー
初回部数:1万部
追加部数:1万部
合計:2万部
当時は納期を優先し、初回の1万部を短い出荷日程で注文しました。
その後、同じデータで1万部を追加注文しています。
初回のデータが保存されていたため、再注文では最初から設定し直す必要がなく、比較的スムーズに発注できました。
仕上がりもきれいで、予定していた納期に間に合わせることができました。
一方で、1万部はダンボール約25箱。
1箱に約400部入っており、想像以上の大きさと重さでした。
大量注文では印刷料金だけでなく、
荷物を保管する場所
搬入経路
荷受けする人
納品先まで運ぶ方法
も決めておく必要があります。
自分で受け取ってから別の場所へ運ぶより、可能であれば最初から使用場所やクライアントの住所を配送先に指定するほうが負担を減らせます。
冊子印刷を安くする3つの方法
ラクスルの料金は、サイズや部数だけで決まるわけではありません。
用紙、ページ数、カラー、加工、出荷日によっても変わります。
出荷日を複数比較する
急ぎでなければ、最短出荷だけで決めないことが大切です。
私が注文したときも、出荷日を少し延ばすと料金が大きく下がる組み合わせがありました。
納品希望日から逆算し、間に合う範囲で複数の出荷日を比較しましょう。
必要以上に厚い用紙を選ばない
厚い用紙は高級感がありますが、本文まですべて厚くすると、料金や重量が増える場合があります。
表紙だけ厚い紙にして、本文は標準的な用紙を選ぶ方法もあります。
配布用カタログなら、見た目だけでなく持ち運びやすさも判断材料にしてください。
必要部数を現実的に計算する
部数を増やすほど1冊あたりの単価が下がることがあります。
しかし、使い切れずに廃棄すれば、結果的に高い買い物になります。
店舗での配布数、イベントの来場者数、営業担当者が使う部数などから必要数を計算しましょう。
最初は少なめに注文し、仕上がりと反応を確認してから再注文する方法もあります。
ラクスルで冊子を注文する前の最終チェックリスト
注文ボタンを押す前に、次の項目をもう一度確認してください。
- 製本方法は用途に合っているか
- 仕上がりサイズは合っているか
- 中綴じのページ数は4の倍数になっているか
- ページが読む順番に並んでいるか
- 表紙と裏表紙の向きは正しいか
- 文字やQRコードが端に寄りすぎていないか
- 背景や写真に塗り足しがあるか
- 画像が粗くなっていないか
- フォントや画像リンクに問題がないか
- 目次と本文のページ番号が一致しているか
- 電話番号、日付、価格、URLは正しいか
- 納品先に荷物を置く場所があるか
- 注文後の確認メールを受け取れるか
特に注意したいのが、入稿後に届く確認連絡です。
確認が必要な状態で止まっていると、印刷工程が進まず、予定していた納期に間に合わない可能性があります。
入稿したあとは安心して放置せず、登録メールとマイページを確認しましょう。
まとめ|初めてなら「単ページ+オペレーターチェック」が安心
ラクスルで冊子を作るとき、自分で複雑な面付けをする必要はありません。
初めて入稿する方は、
単ページで作成する
ページ番号を付ける
PDFで仕上がりを確認する
オペレーターチェックを選ぶ
という流れにすると、失敗の可能性を抑えられます。
私自身、過去に表紙と裏表紙を逆にして1000部を刷ってしまい、信用まで失った経験があります。
だからこそ、料金の安さだけで印刷会社を選ぶのではなく、入稿方法がわかりやすく、完成イメージを確認できることが大切だと感じています。
まずはラクスルの商品ページで、
希望するサイズ
ページ数
部数
用紙
出荷日
を入力し、料金と納期を確認してみてください。
料金を見たからといって、そのまま注文する必要はありません。
複数の仕様を比較してから、予算と納期に合う組み合わせを選べます。
\ 冊子の料金と出荷日を無料で確認 /
ラクスルで冊子・カタログ印刷の料金を見る >
※印刷料金、対応サイズ、納期、入稿方式などは変更される場合があります。注文前にラクスル公式サイトで最新情報をご確認ください。
ネット印刷会社を比較してから決めたい方へ
ラクスルだけでなく、ほかのネット印刷会社とも比較したい方は、こちらの記事も参考にしてください。







